親から相続した不動産売却の体験談の第6回目です。
まず、一括査定サイトに申し込みました。
不動産会社5社と近所にある不動産屋さんと合計6つの不動産屋さんと話をしました。
前回までの記事でその経過はまとめてあります。
不動産会社ごとで、得意不得意な分野があり、私たちのように20坪という小さめな物件の売却を積極的に取り扱ってくれる所は少なそうな感じでした。
しかし、F不動産が、かなり積極的にこちらの条件を考えた提案をしてくれそうなので連絡を取ることにしました。
売却する不動産物件のある現地で、立ち会いでの査定をしてもらいました。
詳しく売却に向けての段取りなどを聞いて、結果的に専任での仲介依頼をしました。
その内容をまとめておきます。
F不動産と現地で査定
F不動産の担当の方に電話をしました。
翌日に現地をみさせてもらいたいということになったので、現地で会って話をしました。
電話で話した感じでは、若手ベテランといった感じでしたが、お会いしてみると、声の感じそのままで、少しコワオモテのガッチリした体格の方でした。
人物の印象は好印象で頼りになりそうです。
家の中を見てもらって話をするうちに、やはり知識も豊富で、こちらの要望もよく聞いてくれています。
行動力もありそうです。
これ以上、仲介業者選定そのものに時間をかけたくないという思いもあるので、F不動産と売却の仲介をお願いすることにしました。
不動産取引の流れ
不動産の売却に向けて、今までの経過も含めて不動産取引の工程をざっと説明してくれました。
「家を売る人へ」というパンフレットを見ながら、今後の段取りの説明です。
- 相談
- 売却物件の査定・調査
- 媒介契約の締結
- 売却活動開始
- 経過報告
- 内覧希望者のご案内
- 売買契約
- 契約の履行準備
- 決済と物件引き渡し
だいたいこんな感じで売却が進んでいきます。
今の段階は、「売却物件の査定調査」が終了して、まさに媒介契約の締結に向けて説明を受けているところです。
媒介契約の種類
媒介契約とは、宅地建物取引業法による法律できめられた規定で、不動産を売却するときに、不動産会社と不動産を売却する人との契約関係を規定したものです。
媒介契約には3種類あります。
- 専属専任媒介契約
- 専任媒介契約
- 一般媒介契約
専属専任媒介契約、専任媒介契約、一般媒介契約の3種類です。
専属専任媒介契約
専属専任媒介契約は、契約した不動産会社でしか売却することができません。
他の不動産屋さんや自分で友達なんかに売ったりしたら法律違反になります。
契約したところだけに独占的に売却を任せる方法です。
売り主としては、なにか制約がありそうな感じもしますが、不動産会社としては、自分の所だけで販売ができるので、安心して、その物件の販売に力を注ぐことができます。
他の不動産会社にも売る権利があると、一生懸命に販売するパワーを注いでも、他に取られてしまう心配があるので、販売も後回しになってしまいます。
私たちの場合は、F不動産に頑張ってもらいたいので、この専属専任媒介契約を結ぶことにしました。
専任媒介契約
専任媒介契約は、仲介での売却は、契約した不動産会社以外では販売が出来ませんが、不動産の所有者である私たちが、自分で知り合いなどに直接売却することはできます。
専属専任媒介契約よりは、制約が緩くなっています。
一般媒介契約
一般媒介契約は、どの不動産屋会社へも同時に仲介依頼を出すことができて、自分でも買ってくれる人を探して売却してもいいという契約です。
一番緩い契約になります。
しかし、これでは、不動産会社での販売に力がはいりません。
販売力のあるところに先を越されてしまうことがあります。
人気のある物件ですぐ売れそうなら、いろんな所と契約して、高い値段で速く売ってくれるところに売却すればいいのですが、不動産会社との関係は、緩くなります。
専属専任媒介契約、専任媒介契約、一般媒介契約の3種類いずの契約も3ヶ月という契約期間を基本単位で動きます。
専属専任媒介契約を結んだ理由
F不動産とは、専属専任媒介契約でお願いいたしました。
担当の方は、これら媒介契約の種類と内容をしっかりと説明をしてくれました。
そのうえで専属専任媒介契約にして欲しいと言われました。
理由としては、先ほども説明したように、不動産会社として優先して販売活動が出来るという点が一番と説明されました。
私たちとしても、いつか売れればいいや~~といった事は考えておらず、2~3ヶ月のうちには売ってしまいたいと考えているので、この担当者さんに託すことにしました。
一般的にこの判断が良かったのかどうかは分りませんが、私たちの場合は、結果的に、担当者さんも一生懸命動いてくれましたし、納得した金額で売却ができましたので、よかったと思います。
この時の判断は、担当者さんが非常に有能な感じで、この人の人物によったというのが大きいと思います。
不動産の売買は、情報が第一ですが、それに加えて人と人のつながりだと思います。
この辺のインスピレーションみたいなものは大切にした方がいいかもしれません。
それから、沢山の不動産会社といちいち契約を結ぶのも面倒だと思ったのもあります。
いずれにしても、不動産の売却は、不動産会社の担当者さんが動いてくれないと売れるものも売れません。
それに不動産会社ごとの得意な分野、不得意な分野と、売買する不動産の種類や地域、価格帯などいろいろとあると思います。
F不動産の場合は、近所のおじさんがやっている不動産屋さんとは違い、全国展開をしているところで、ネットの不動産サイトへも積極的に広告や情報を出して、広く一般向けに販売網をもっていました。
この辺も、専属専任媒介契約をして一気に売却したいといった気持に沿っていたと思います。
不動産を売却するときの不動産会社の選び方
不動産を売却するときの不動産会社の選び方としては、売却物件の質やレベルの売買実績と経験があり、
ネットも活用して、広く売買網を持っていることや、担当者さんの力量や人柄といったところを見る必要があります。
不動産を売却するときの不動産会社の選び方
- 売却物件の質やレベルの売買実績と経験があるか
- ネットも活用して、広く売買網を持っているか
- 担当者さんの力量や人柄はどうか
私たちの不動産は、不動産会社からみるとそんなに高額な物件ではないと思いますが、私たちにとっては、親から譲り受けた大切な財産です。
そういった遺産相続での物件売却についても、気持ちの上で納得できる不動産会社や担当者さんと巡り合うことができれば、ベストだと思います。
「専属専任媒介契約を結んだ理由、F不動産を専任で」のまとめ
不動産の売却で一括査定サイトに申し込から始まって、F不動産に専属専任媒介契約を結んだ理由までまとめました。
不動産会社ごとで、得意不得意な分野があり、F不動産が私たちの条件に合っているようでしたので、正式に仲介の依頼をしました。
専属専任媒介契約、専任媒介契約、一般媒介契約の3種類の解説もまとめておきました。
不動産取引の流れから、媒介契約の種類、専属専任媒介契約を結んだ理由と不動産を売却するときの不動産会社の選び方まで、私たちの経験から考えたことをまとめておきました。
これから不動産の売却を始められる方へ向けて、ご参考になれば幸いです。
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